まだ見ぬ絶景を求めて

バイクを乗り回す学生のブログ.更新は気まぐれ

夏の足回りメンテ

こいついつもメンテやってんな(呆)

CBFくんもGSRくんも走行距離が2万キロを超えたので、手つかずだったフロントフォークのメンテをしよう.

両車ともダストシールにひび割れはないのでオイル交換だけでいいかと思ってたけど,CBFは若干オイルが漏れてきた気がするのでオーバーホールしよう.

ついでなので,もう残り少ないブレーキパッドと,放置してきたブレーキフルードも交換しよう.

 

まずはGSRのフォークオイル交換から.フォークを車体から外す. 

リフトアップしてタイヤとフェンダーを外していく.

センタースタンドで立てた後,エンジンの下くらいにジャッキを入れて上げるのが定石なんだけど,フロアジャッキはおろかパンタジャッキすら持ってないクソ雑魚サンデーメカニックなので,その辺に転がってたブロックの欠片と木片でうまいこと持ち上げる.

駐車場と家の前の道に段差があるので,段差の下にバイクのケツを落としてやると結構フロントが上がっていい感じ

サクッとタイヤを外したら,フェンダーも外す.GSRフェンダーはタイヤを外さないと外れない仕様になっていて,しかもフェンダーが無駄に深いのでフロントをかなり上げないとタイヤが取れない.欠陥設計でしょ.

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ここでフェンダーを外そうとしたところ,ボルトが強力に固着していて,すべてのボルトの六角穴が潰れた.

舐めてんのか(ネジだけに)

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事前に5-56を吹かなかったことを後悔しつつ,こうなってはどうしようもないので奥の手を買ってきた.

 

ネ ジ ザ ウ ル ス

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これで回るでしょ(慢心)

 

 

 

 

 

うんとこしょ,どっこいしょ.

それでもネジは取れません.

何故、そういう結論に至るのか理解に苦しむ | 忍(しのび)のブログ

 

フェンダー上の隙間が小さすぎて,ネジザウルスを縦に入れるとハンドルに力が入らず,ネジを回すことができない.かといって横から掴むのはより大きなネジ用っぽくて,満身の力を入れても滑る.

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しょうがねえなぁ.

じゃあこれ!

 

バ イ ス ザ ウ ル ス

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こいつはネジザウルスとバイスプライヤーのあいの子みたいな工具で,バイスプライヤーの機能(握り込むとロックして強い力で掴んだまま保持できる)を持ちつつ,先端がネジをつかみやすく加工してある.

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や っ た ぜ .

 

ん?ちょっと待って?

こんなショボいネジ外すのに ¥5000- (工具代) とかぼったくりやろ!

ハァ~~~...アホくさ....こんなネジ外すのに工具買ったんか!

 

まあ手元に新しい工具が増えたので良しとしよう.ネジザウルス欲しかったし(強がり)

 

次はフォークを車体から外す.

ほんとはこの辺のボルトもトルクが決まっているのでトルク管理しないといけないんだけど,トルクレンチを使うためにカウル全バラは(やりたく)ないです.

今回は元の位置をマーキングしておいて再組立て時にここに合わせてボルトを締める.割とバイク屋とかでも普通にやる手法だし大丈夫でしょ.

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フォークが外れた.

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トップボルトを外して,古いオイルを排出する.

少し黒くなってきていたけど,まだまだ元の赤色が残っていたので交換しなくてももう少しは持ちそう.

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 新しいオイルを規定量測って入れていく.

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サービスマニュアルによるとオイル量は 338 ml,油面高さは 136 mm らしい.

ところがこの指定通りに入れたら油面高さが 40 mm も高くなった.

 

実は手元にあるサービスマニュアルはGSR250(無印)用のものなので,うちのGSR250Fとは若干仕様が違うらしい.無印はセパハンなので,どうやらハンドルの取り付け部の分インナーチューブが長い模様.これじゃ油面合わないのも当たり前だよなぁ?

 

インターネットを駆使しても F 用のオイル量と油面高さの情報が出てこなかったので,とりあえず無印の規定量と高くなった分の中間,116 mmくらいにしておいた.20 mmくらい変わってもわからないでしょ.

 

インナーチューブの錆を軽く取ったらもう一度車体に組み付けて終了.

 

CBFも同じようにしてフォークを外していく.

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きたねぇオイルだなぁ.

GSRよりも走行距離は短いのに,オイルは真っ黒になっていた.やっぱりオイルは経年劣化するんやなって.

 

CBFのフォークはオーバーホールするので,オイルを抜いたらバラす.

フォークを分解するにはインナーチューブとアウターチューブを繋いでいるボトムボルトを外す必要があるのだが,これが奥まった位置にあって普通の工具だと外れない.おまけにメネジ側もチューブの中で空転できる構造なので,最悪の場合SST(特殊工具)を買わないと外せない.このSSTがほとんど車種専用みたいで大した工具でもないくせにやたら高いのだ.

アウターチューブをクランプして,ロングのヘキサゴンソケットで回す.今回は幸いにもSSTなしで外せた.

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分解が終わったら,目立つ錆を落としておく.特にトップボルトは目立つ場所の割には手が入りづらく,錆びたままでみすぼらしかったのできれいにしておく.

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次はオイルシールとダストシールを交換する.

古いシールを外した後に,新品を圧入する.

圧入工具は持っていないので,同じくらいの径のテープを使ってハンマーで叩く.

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少しくらい,斜めに入っても......バレへんか!

普通のフォークはインナーチューブの下の方にスライドメタルという部品があって,インナーチューブを入れた状態でないとオイルシールは入らないのだが,こいつのフォークはこれが省略されているらしく,アウターチューブだけでもオイルシールの圧入ができた.この方法が正しいのかは知らないけど. 

 

オイルシールが入ったらクリップを入れる.これも強烈に錆びていたので磨いておいた.

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インナーチューブを組んでダストシールも入れる.

 

ところで,インナーチューブに結構深め(爪が引っかかるくらい)の縦傷が2本も入ってるんですがそれは大丈夫なんですかね?(大丈夫ではない)

オイル漏れの原因これじゃね?

全然心当たりがないのに不思議だなぁ🤔

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本来はインナーチューブを交換したほうがいいんだけど,新品を買うと 14千‼ 円もするので,今回は見なかったことにしよう.オイルシール交換したからきっと大丈夫でしょ(慢心)

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最後にオイルを規定量入れてから,車体に組み付けていく.オイル量と高さはそれぞれ145±2.5 ml,187mm らしい.

ところで,フォークの上端に意味ありげな線が入っているんだけど,もしかしてフォークって取付時にここまで突き出すんじゃないんですかね?納車時は上端とツライチになるように組んであるけど......

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今回は線に合わせて突き出して取り付けておいた.

ボルトを元通り締めてフォークのオイル交換は終わり!

 

さて,初めてフォークのオーバーホールをやってみた感想ですが......

 

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金を払ってプロにお任せする気持ちが分かった.

やることはそれほど多くないけど,一つ一つの作業がめんどくさすぎる.

でもきっとまたやる.人に頼むと工賃高いからね......

 

次はブレーキパッドとフルードの交換.

パッドの交換はすぐ終わる.

ピストンに点錆が出ていたので,ピカールできれいに磨いておいた.

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最後にブレーキフルードの交換.

GSRはともかくCBFは年季が入っているだけあってさすがきたない.

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ブレーキフルードは塗装を侵すので,零したりして塗装面につかないように注意して作業しよう.もしついてしまったら早急に洗い流さないと,塗装が死んだりクリアの樹脂はバッキバキに割れたりして悲惨な目にあうゾ.

 


 

 

 

 

 

 

うわー!
どうか逝かないで......(塗装)
あー!零しちゃった......
ウワァァァァァァ......
マアァァァァァァ......
うぁー!零したァー!
ブレーキのオイル零しちゃった!!!

 

どうして言ったそばから零すんですか?

気づいた部分はすぐに拭き取ったが,CBFの右ウインカーと,外して近くにおいてあったGSRフェンダースタビライザーが犠牲になった.翌日まで気づかずに放置したからね,仕方ないね.どうしててめぇはそうオイルに対して注意力がねぇんだ.

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フェンダースタビライザーは黒に塗装しておいた.どうせ目立ってきた錆の処理をしたかったところなので丁度よかった(よくない)

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ウインカーもそのうち新品に交換したい.これじゃあバイク直してるのか壊してるのかわかんねぇな......