パンク修理&イグニッションスイッチ分解
あ~今日もツーリング楽しかったな~.
早く帰ってチャンクリしなきゃ.
ん?
お前これどうすんだこれ高かったんだよなぁ!?タイヤァ!大事に育ててたんだよなぁ!?これぇ!?お前見ろよこれなぁ!この無残な姿よぉなぁ!?どうつがな、償うんだよなぁ!?
まだまだ溝の残ってるタイヤに釘が刺さってるんですけど(怒).
とりあえず空気は抜けてないけど,触って動かしたら空気の音がしたのでパンクしてるのは間違いない.この溝の残り具合だとあと1万キロはもつはずなんだよなぁ......
慌てて調べると,釘くらいの小さな穴ならパンク修理ができるらしい.パンク修理にもいくつか種類があって,空気に触れると硬化する液剤をバルブから入れるタイプと,外から栓をしてタイヤと同化させるタイプの二つがあるっぽい.
液剤を入れるタイプは,ホイール内部がベッタベタになって後処理が大変なことになるらしいし,あくまで応急処置的なものらしい.対して栓をするタイプは,ガソリンスタンドとかでパンク修理をするのと同様の方法で,ある程度信頼性もあるらしい.とりあえずこっちで修理して,ダメそうならタイヤ交換しよう.
ということでこいつをポチッた.7回分入りで1500円弱.安い.
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早速修理しよう.まずは刺さった釘を抜く.
え,長くない?
なんだこれは,たまげたなぁ......
想像の3倍くらい長い釘が刺さっていた.そらこんなものが突き刺さったらパンクしますわ.ホイールにも傷が入ってたら嫌だなぁ......
工具を使って穴を拡げたら,茶色いゴム栓に接着剤を塗ってから力の限り穴に押し込む.結構力が必要だったので,非力な人には結構大変な作業かもしれない.(作業中の写真は)ないです.
しかし汚い色だなぁ......もうちょっと何とかならんかったの.
と思っていたら,熱のせいか路面の汚れを拾ってか分からないが,しばらく走るとタイヤと色が同化した.はぇーすっごい......
パンク修理剤、茶色く目立ってみっともないなと思ってたけど、走ったら色変わるのか… pic.twitter.com/dwmK8cO223
— ぼーいんぐ (@mimin0122) 2020年10月3日
ガソリンスタンドで規定空気圧まで入れてから,奥多摩まで試走しに行ったが,走った感じも変じゃないし,空気圧も下がってなかったから問題なさそう.これで完璧だぜ!
1500円でパンクが直った.やっぱりパンク修理キットは神.
じゃあ,お兄ちゃんと一緒に,峠道で遊ぼっか.上りも下りも,ヘアピンもたくさんあるよ.
..................
あれぇおかしいねエンジンかからないね?
実は前々から症状は出ていて,キーを回してもメーターが一瞬点かなかったり,チカチカと点滅したりしていた.キーを何度かガチャガチャやると直るので騙し騙し乗っていたのだが,ついに酷くなってきた.何度か試してエンジンはかかるようになったが,コーナーでいきなりエンジンが止まったりしたらガードレール直葬不可避なので大人しく帰ってきた.(ビビり)
最近グリップヒーターを導入したので,電装作業ミスったかな?とも思っていたけど,大した配線をしたわけでもないのでそういうことでもなさそう.実はこのバイクのイグニッションスイッチは経年劣化で接触不良が起きやすいらしく,実際にキーシリンダー交換で症状が改善したという報告が多くなされている.しかしシリンダーを交換するとなると当然キーも変わるわけで,そうすると燃料タンクやシートの鍵も交換することになり,全部ディーラーにやらせると3万は下らないらしい.しかも交換するのも同じ部品なので,また経年で同じ症状が出るらしい.
対策品出してください!お願いします!何でもしますから!
接触不良なんて大した故障でもないんだから,分解して修理すればよくない?じゃけんキーシリンダーバラしましょうねぇ~.
と思ったらシリンダーはブレイクボルト(締めた後に頭が折れて工具がかからなくなる)で止めてあるので,そうやすやすとは外れてくれない模様.まあ防犯を考えたら仕方ないことではある.じゃあトップブリッジごと外さないとな.
トップブリッジを外すには......ハンドルも外さないといけないのか.面倒くせぇ...
車体を養生してから,必要な部分を外していく.
とれた.
あとはシリンダーの裏蓋を外せば接点くんがコンニチハするのだが,ここも防犯のためにご丁寧にワンウェイボルトで締めてある.こいつは片方にしか山がなくて,ドライバーで締められるが緩めることはできないのだ.
じゃあどう外すかというと,ネジ頭を舐めた時と同じ要領でハンマーとポンチで回していく.先駆者兄貴によると大したトルクで締まっているわけでもないらしいので,これで外れるだろう.
途中まで回したところでポンチ(大嘘)が曲がってしまった.まあこんな細いものをハンマーでガンガン叩いたらそら曲がりますわ.工具は正しく使おう!
残った部分は伝家の宝刀,ネジザウルスバズーカくんを使って外そう.本来プラスネジ用の工具だが,ネジ頭に叩き込んで使うビットもついているため,その気になればワンウェイボルトだって外せるだろう.
ハンマー+ポンチ作戦よりあっさりと外れた.特殊工具って神だわ.
持っててよかったネジザウルス!
蓋を開けると,お目当ての接点にたどり着く.
確かにちょっと汚れているけど,思ったよりきれいだな......
両方とも紙やすりで磨いた後に,接点復活スプレーを吹いておいた.接触不良ならこれで直るはず.
組みなおしているときに気づいたけど,接点部分に通じる穴が開いていた.ここから接点復活スプレーぶち込めば済んだ話だったのでは......?
さて,外した部品をもとに戻して車体に組んでいくわけですが......
どうしてたかがカプラー1個繋ぐためにカウル外さねぇといけねぇんだテメェはよお!? pic.twitter.com/1efzTVESP7
— ぼーいんぐ (@mimin0122) 2020年10月4日
キーシリンダーのカプラーが奥まったところにあって,外せたものの元通り組みなおせない.たかがカプラーひとつのために右のカウルを外す羽目になった.整備性が悪すぎる.フルカウルはクソ(フルカウル乗りの屑).
ついでに冷却水も少し減っていたので補充しておいた.
全部戻した後にキーを捻ってみると,気持ちよく一発でメーターもライトも点くし,エンジンも問題なく掛かった.時間をおいて何度か試してみたが,症状が再発することもなく完治したようだ.やっぱり接触不良が原因じゃないか!
メインスイッチの接触不良でエンジン掛からなくなるバイクってどうなんですかね......?
スズキは今からでも遅くないからリコールして?